3月15日立憲アカデミー大阪2024 第四回講義を開催


久保敬さん


立憲アカデミー大阪塾長

立憲アカデミー大阪実行委員長

立憲アカデミー大阪実行委員

立憲アカデミー実行委員



3月15日、立憲アカデミー大阪2024の第四回目の講義を行いました。
(進行:野村いくよ 枚方市議会議員、井上ひろみ 豊中市議会議員)
第4回目は、元大阪市立小学校長で、NPO法人スクール・ボイス・プロジェクト理事の久保敬さんを講師にお招きし、「子どももおとなも幸せな学校を取り戻すために」をテーマに講座を行いました。
最初に、コロナ禍における松井前大阪市長による突然の全市小中学校一斉臨時休校によって起こった現場の混乱や、「豊かな学校文化を取り戻し、学び合う学校にするために」市の教育行政に対し出された提言書の意義と、ご自身の思いについてお話を伺いました。
教育への政治介入を許し、教育の独立性の損失を黙ってやり過ごしてきた自身に対する怒りと、おかしいと感じたことに対し批判を行い、「何のための、誰のための」教育なのか、「学び」の根本を問い直すための提起であることを説明いただきました。
学力偏重の競争主義と学習状況調査等の影響で、子どもが楽しく学ぶ機会が奪われつつあること、加えて府立高校の学区制撤廃や、私学高校授業料無償化によって起こる府立高校の定員割れと統廃合による公教育を危うくさせる施策。こういった現状に警鐘を鳴らすとともに、多様で寛容な学校にづくりの必要性とご自身が取り組んでこられた教育信条、また提言書をきっかけに広がった、世界各国の教育者との交流について、お話いただきました。
座学後の質疑応答の時間は、さらに理解を深める機会となりました。
今回受講生の皆さんとともに学んだことを活かし、課題の多い大阪の教育を、子どもが学ぶ喜びを得られ、教員がやりがいをもって教育に携わることができる環境へと変えていけるよう、現場の声を大切に邁進してまいります。